ヘッダー画像: TZGZ Download Zone, Marko Vrdoljak
皆様がザグレブを観光する際には、他のヨーロッパ内の大都市を旅する時とは異なり、短い日数で街の中を見て回ることができます。確かに、ザグレブには、ぜひとも経験していただきたいことや訪れていただきたい場所が数多くあり、知り合いになってほしい人々が多数居住していることは事実です。また、また食べていただきたい(郷土)料理も多々あります。しかし、効率よく旅の計画を立てさえすれば、皆様は一度週末にザグレブを訪れるだけで、現地で充実した時間を過ごすことが可能です。事実、ザグレブは世界中に多数存在する旅の目的地の中では、観光客にとって訪れやすい場所であり、短期間あるいは週末の休暇中に一度ザグレブに来れば、彼らはザグレブ観光を楽しむことができます。ザグレブはヨーロッパの中心部に位置しています。そのため、ザグレブへとやってきて、皆様ご自身の旅の目的を達成することや、この新しい街を観光し、その間素晴らしい思い出を作ることは実に簡単なのです。
友人がアメリカから私を訪ねてきました。彼女にとって、今回が初のザグレブ旅行でした。そのため、私はこの旅が彼女にとって実りあるものとなるよう尽力したかったし、彼女にはザグレブを好きになってもらいたいと心から願っていました。彼女はアメリカの大都市出身です。そのため、私は、彼女にザグレブの街全域を観光し、この町の良さを知ってもらうためには、何か特別な策を練る必要を自覚していました。問題は、大半の人々がそうであるように、彼女が出費を極力抑えなくてはならなかったことでした。というのも、彼女は私を訪ねてきた時点においても、大学生のころに借りていた学生ローンを返済し終えていなかったからです。端的に言えば、私は彼女が可能な限りお金を使わないで済む方法を探していたのです。その方法は、私がザグレブカードに関する情報を得た時に、発見されました。このザグレブカードがあれば、ザグレブトップ8に該当する観光名所に無料で入場できるほか、ホテルやレストランを利用する時や、博物館や美術館に入場する際に、様々な割引サービスを受けることも可能です。これで、私たちのザグレブでの週末の過ごし方が決定しました。別言すれば、皆様も彼女と同じようにザグレブカードを使って、旅費を節約しながらザグレブ観光を楽しむことができるでしょう。このザグレブカードを使った旅を、ザグレブでの週末旅行と呼ぶことにしましょう。
土曜日
ちょうどザグレブの中心部に位置するトカルチッチ(ザグレブ市民たちの呼び方に従えば、トカルチッチ通り)で朝食をとった後に、私たちは短時間ケーブルカーに乗り、アッパータウンへと向かうことに決めました。私の友人は、今までケーブルカーを見たことも、利用したこともありませんでした。そのため、彼女にとって、ケーブルカーへの乗車は貴重な体験でした。私たちがケーブルカーで頂上へと向かう間、彼女は喜んで写真を撮っていました。彼女はザグレブの建物の赤い屋根を写真に撮り、その写真をプロフィール写真として自身のインスタグラムにアップしました。そうしたところ、その写真はフォロワーたちの間で反響を呼び、彼女は自身がインスタグラムを始めて以来最大数の「いいね!」を獲得しました。彼女はそのことを非常に誇らしく思っていました。さて、私はすでに出費を抑えながらザグレブを観光する方法について言及しました。彼女はザグレブカードを持っていましたが、ケーブルカーの運賃を払わなくて済んだのでしょうか?ええ、彼女は乗車前にカードを提示しただけで、ケーブルカーに無料で乗車することができました。
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私たちはすぐにアッパータウンへと到着し、そこにあるすべての美しい通りを散策しました。私は、彼女がそれらの通りの美しさに魅了されていることを理解しました。その後、私は、彼女にザグレブ市博物館へ行くことを提案しました。というのも、その博物館がちょうどオパティカ通りの角に位置していたからです。私の友人は大学で芸術と歴史を専攻していたので、私は、博物館に陳列されている展示品を見れば、彼女が喜ぶことを知っていました。そして、私が考えていた通り、彼女はザグレブ市博物館を気に入っていました。そのため、当然の流れとして、私は彼女を別の博物館に連れて行きました。しかし、私はこの時、彼女には今までにない経験をしてほしいと思っていました。そうした理由から、私は彼女を失恋博物館に連れて行ったのです。彼女は号泣していました。
彼女を落ち着かせるために、私たちは遅い昼食を食べに行き、おしゃべりを始めました。そして、私たちが事前に認識していたよりも早く日が徐々に落ち始め、一日の終わりが近づき始めました。私たちは、再びザグレブカードの助けを借りることになりました。私たちはザグレブの街を360度一望できる展望台に入場するために、ザグレブカードを利用しました。そこからは、ザグレブの街全体が一望でき、私たちはその美しい景色に感動しました。その景色を眺めている間、その日世界で一番美しい日没の一つを目撃しました。私は、ザグレブがいかに美しい街であるかを知ってもらうために、すべての人に展望台へと足を運び、そこからザグレブの街を一望することを強く進めています。
日曜日
翌日は、私たちはより落ち着いた観光体験をしたいと思っていました。私たちは早朝に起床し、マクシミルへ出かけるためにZETが運行するトラムに乗車しました。マクシミルは街の一区域で、そこにある美しい公園とちょうど公園の中心に建てられた動物園で有名です。ザグレブカードがあれば、街の交通機関を無料で利用することが可能です。そのため、私はこの機会を利用し、トラムでマクシミルへと向かう間、街の様々な場所を紹介しました。公園内にあるカフェで朝のコーヒーを飲んだ後に、私たちは動物園に行き、数時間の間楽しいひと時を過ごしました。彼女も私もパンダの赤ちゃんが大好きなので、私たちはマクシミルでパンダの赤ちゃんを見ることができて幸せでした。
動物園のレストランで素早くホットドッグを食べた後、私たちはもう一度トラムに飛び乗り、街の中のマクシミルとは逆側に位置する地域へと向かいました。私は、彼女にサヴァ川の対岸に位置する区域に住む人々がどのような生活を送っているかを紹介したかったので、彼女をノヴィ・ザグレブへ連れて行きました。私たちは通りを散策し、アイスクリームを食べました。そして、私たちは現代美術館へと足を運びました。この美術館が所有するコレクションは、半世紀以上の時をかけて収集されました。というのも、この美術館は1954年に創設されたからです。この美術館には、20世紀半ばから現在までの時期に作られた芸術作品が展示されています。私は、かつてこの美術館を訪れたことがあります。しかし、私は本当に楽しい時間を過ごすことができました。なぜならば、私は、自分の友人が初めてこの美術館を訪れた際に同行できたうえ、彼女もそこに展示されている作品を気に入っていたからです。
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そうした楽しい時間もあっという間に経過し、時計に目をやると、もう戻らなければならない時間でした。なぜならば、彼女は荷物をスーツケースに詰め、アメリカへと戻る飛行機に搭乗しなくてはならなかったからです。彼女はこの時、短くも楽しいザグレブ観光を満喫することができました。しかし、より重要なことは、彼女が質素かつお金をかけずに旅行を楽しめたという事実です。なぜならば、ザグレブカードを持っていたおかげで、私たちは余計なお金を使うことなく、事前に行こうと計画していたすべての場所に足を運ぶことが可能だったからです。私たちは今、素敵な思い出と素晴らしい写真、そして無駄な出費を抑えながらザグレブを観光するための貴重な手段を共有しています。
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