ザグレブは、多種多様かつ豊かな文化的・芸術的な活動が営まれる街です。合計30あまりの常時開演ないしは臨時で開演される劇場と演劇用の舞台、全部で30以上ある博物館、多数の美術館が存在し、また多くの演劇、音楽およびダンスの祭典が開催されるという事実によって、ザグレブは芸術の街の一つに数え上げられています。古典的なものから前衛的なもの、素人のものからプロによるもの、私的なものから公的なものまで、この地における芸術的な表現様式の多様性は市民たちの意識の現れです。クロアチア国立劇場はバレエ、オペラおよび演劇の総本山です。コンサートホールの中で最も有名なのが、ヴァトロスラヴ・リシンスキホールです。このコンサートホールの名前は、初めてクロアチア語のオペラを作った作曲家に由来しています。オペレッタとミュージカル、コメディ劇場で上演されるロック調やポップ調のオペラ、ケレムペフ劇場におけるブラック・ユーモアと風刺劇、ガヴェラ、ZKM、ITD、EXITの舞台における現代演劇など。もちろん、最も理想的なのはザグレブの芸術についてすべて紹介する事ですが、それは困難です。皆様自身で判断してください。ザグレブは、多数の国際的な文化的な行事の主催地です。世界的なアニメ映画の祭典であるアニメフェストは、その伝統からすれば、ヨーロッパ内で二番目に古いものです。
2年ごとに開催される音楽祭、一週間にわたって開催されるモダンダンスの祭典、そして国際的な近代演劇のお祭りであるEurokazが開催される時には、世界中の人々がザグレブの舞台へとやってきます。私たちは、ザグレブ、クロアチアおよびヨーロッパの歴史、芸術および文化は街にある建造物から読み取れることを明らかにしてきましたが、それらはザグレブの町にある多くの博物館においても理解できます。考古学博物館では、神秘的なザグレブのミイラが保存されています。エジプトのテーベから持ち込まれた女性のミイラは、最も長くて現在も解読されずに残されているエルトリア語で書かれたテキストが付された亜麻の巻き布にくるまれています。ザクレブ市博物館は現代歴史学の方法論に基づいて、先史時代から今日までのザクレブで起きた歴史的諸事件について解説しています。美術工芸博物館は、民族的な工芸品が持つ伝統的な価値を守るという目的から、学校とともに19世紀後半に設立されました。非常に価値のあるさまざまな時代や地域の工芸品のコレクションは、1987年のユニヴァーシアード以降はミマラ博物館で展示されています。
シュトロスマイエル美術館は、著名なヨーロッパの画家による作品のコレクションを所蔵しており、15世紀から19世紀の芸術について知るためにはぜひ訪れたい場所です。その隣には、近代美術館があります。この近代美術館は、19世紀および20世紀のあらゆる貴重な視覚芸術家たちの作品を所蔵しています。街は、21世紀を新築された近代芸術博物館の建物と共に迎えました。この近代芸術博物館は、まさにその時期に開館したのです。アッパータウンには、クロヴィッチ美術館がありますが、この美術館はかつてのイエズス会修道院の建物を利用したものです。アマチュアの作家による作品の中に表れる感情、生命力、表象については、ナイーブアート美術館においてご覧ください。その近くには、彫刻家イヴァン・メシュトロヴィチの作品が展示されているメシュトロヴィチ美術館があります。彼はその独創性により、ロダンとならぶ20世紀を代表する彫刻家でした。彼の構想にしたがって円形に設計された展示館が建造され、そこは今日クロアチアの視覚芸術家たちが集う場所となっています。残念ながら、私たちはここではいくつかの芸術関連の施設や、催し物については紹介しませんでした。ザグレブは芸術の街であり、そのことはご自身の目で確かめてください。
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